私を愛してくれた彼は・・・【Epsode-0】
「今回の場合《ケース》は、"ヤクザのお嬢に手を出した"訳だ。おまけに?脅迫と執着ストーカーもして、さらに怪我をさせて、縫ってるから。弁護して、和解って訳にもいかねぇのよ。ヤクザの世界は。」


弘樹にくっついている、心彩ちゃんがボソッと可愛い声で、


「……生殺し…逝き切符……発行しなく……ちゃ……」



なんて物騒な事心《コト》を言っているだ?


「えっ?…………生殺し行きの、切符?」


「……和歌、多分だけど逝きが違うと思う。」


あの弘樹が、なだめている。


「お嬢ー。物騒な言葉、言わないの……びっくりしてるでしょ?」



弘樹にくっついていたが、ぴゅっーと男の子に抱きついた心彩ちゃん。



「心彩……相当根に持ってるの珍しい……。」


「よくあんなんなるまで、良く耐えたね心《ここ》。」


ん?心《ここ》?


診断書の名前を見直すと香山の苗字の隣の名前の後を見ると 心《こころ》を彩る《いろどる》―――――。


心《ここ》


読みは、心《ここ》と呼んでいるのか。



可愛いあだ名と思ってしまった。



「…自分勝手……なんだもん……人にお願いする割に…………優勝する…気無かったのに……当日……体育館、いっぱい……人くるから…見せ……つけて……恥……晒し合わせた方が……面白いかなって……」


‥‥可愛い声で何を言っている、この子。



「まぁ、そうね?……容赦なく、……バスケ試合には優勝したけど……心《ここ》的にわ……面白くないもんね?」



「「えっ?!優勝すごっ!!」」


と言ってしまった。





「でも……りっくんは……ダメ。……心臓……負担かけちゃう……から……」



くっついてる、男の子はりっくんと言うのか…


てか、心臓って、


「そーんな不安そうな顔しないの。心彩ちゃんに言われたらねぇ、俺、無茶できねーから。手術しても変わらない、


みたいだしね?……叶った方が俺的にも嬉しいけどね?」


そういうことか。


「……りっくんに心臓……あげるから……代わりに生きてよ……」


なんでだろうか、この子凄くぎゅーって抱きしめてあげたい、
この子を、甘やかしてやりたい。

そう、思ってしまった。



「―――よしっ。帰るか。後で暖には、連絡また入れるわ。」


「了解。この案件、引き受けるわ、組長さんによろしく伝えといて。後、例の件の専属顧問も引き受てもいいよ?」


と言ってくれた。


「ありがとうな、暖。落ち着いたらそっちは暖から話してあげて。組長に。」


「あいよ。その代わり、変なの来たら助けろよ?」


「任せろー?」


そう言って、一度和歌と一緒に事務所へ戻って行った。
< 46 / 46 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop