親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
僕が頷くと、クラルさんは安心したように微笑む。

それからもクラルさんといろいろと話をして、僕は部屋に戻った。

机の上に置かれた耳飾りに、目を移す。僕が持ち主になったらしい、耳飾り型の呪具。

「……」

呪具には、様々な効果があるという。ルーチェの持つ呪具は、呪い完全耐性と空を飛ぶことが出来る効果があるそうだ。

そして、呪具の化身は、見ただけで呪具の効果が分かるという。

八咫烏に耳飾り型の呪具の効果を聞いてみたけど、答えてくれなかった。

「……この呪具は、どんな効果があるんだろう……」

そう呟いて、僕はベッドに横になる。横になって少しゴロゴロしていると、眠気が襲ってきた。

やがて、僕は眠りに落ちた。



ふと、目を覚ます。

知らない天井が目に入って、辺りを見渡してから、ルーチェの家に泊まっていたことを思い出した。

不思議な夢を見た。知らない場所に知らない女性と男性がいて、2人は近くにいる僕を見ていた。

夢の中の僕は笑って何かを言っていて、2人は笑顔で聞いてくれている。

そして、2人は僕の今の名前を呼んでいたな。2人は夫婦なのだろうか、名前を呼び合っていて、2人は幸せそうに笑っていた。

知らないはずなのに、すごく安心して、とても懐かしくて。

「……」

そこまで夢の内容を思い出して、僕は時計を見た。時計の針は、5時半を差している。

もう少し寝ようかなと思ったけど、寝れなくてそのまま起きることにした。
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