親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
「……ええと、僕……今日は、1人じゃなくて……」

『私、クラル様に相談してきます。少々お時間を頂きます』

僕が返答に困っていると、八咫烏はそう言ってどこかへと飛んでいった。



八咫烏がクラルさんと相談してくれて、クラルさんと合流した後に僕は女性から話を聞くことになった。

「ごめんなさいね」

外じゃ話せないから、と家の中に案内された僕らは女性――ソフィア・リヴィエールさんとその夫であるエリック・リヴィエールさんと向かい合っていた。

机の上には、青みがかった黒いローブを来た猫が座っている。

『来るのが遅いわ。我が主』

どこからか、そんな声が聞こえてきた。さっきの声、どこから……。

『おやおや……ラウルさんの持つ呪具の化身ではありませんか。いないと思ったら、こんなところにいたんですね』

クラルさんの肩に乗っている八咫烏が、机の上にいる猫を見つめている。

『……お主、呪具の化身か?』

猫もまた、八咫烏を見つめていた。

……さっきの声、もしかして……この猫?

『はい。呪具の持ち主は、今ここにはいませんがね』

『……そうか。おい、ソフィア。早く説明をせんか』

「まぁまぁ……そんな焦らないの。私とエリックは、あなたの……ラウルの親なんです」
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