親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
「……友だちの魔法がかっこよかったから。その答えも、間違ってはない。だけど……僕は、僕を助けてくれた人たちに恩返しがしたい。たくさんの魔法を覚えて、戦闘をサポート出来るようになりたい……それが、僕の……僕なりの、恩返しの仕方だから」

僕がそう言うと、ケイはふっと笑う。

「……まぁ、いいだろう。さて、ラウルよ……これから、私からの試練を課す……と、その前に。私が化身の呪具の効果を話しておかないとな。効果は、武器がなくても威力が変わらずに魔法が使えるようになる……のと、魔力を武器に変えることが出来る……この2つだな」

……どういう、ことだ?

「……1つめの、武器がなくても魔法が使えるようになるっていうのは、何となく分かるよ。武器なしだったり武器が違ったりすると、魔法の威力が落ちるんだよね?呪具を身に付けていれば、武器がなくても杖を持っている時と同じ威力で使えるようになる……ってことだよね?2つめは?」

「そうだな。実際に見せてやろう」

ケイは、両手を胸の前に持ってくる。誰かから、何かを受け取る時のようなポーズだ。

少しすると手と手の間に光が生まれ、光はやがて横に伸びて剣の形になり、ケイの両手に収まった。

ケイは、光で出来た剣の切っ先を僕に向ける。その後、すぐに剣は空気に溶け込むように消えていった。
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