今を生きる君とこれからも
番外編・これからを生きる私たち

今日は雨が降ってはいるが、容赦ない暑さが私たちを苦しめている。
私は今、医学大学に通っていて、今は、横山病院で研修医をやっている。思いのほか、私にはこの仕事があっているようで、勉強も苦ではなかった。逆に、嬉しかった。
私が学べば、学ぶほど、誰かの役にたつ。それが嬉しかった。
今でも晴のことは忘れていない。そして、彼の遺言書のとおりに、元気に生きている。
最近には同じ研修医に告白もされた。でも、ちょっと悩むな。
そして、知佳は自分の力でみんなを救いたいと、スクールカウンセラーを始めた。
彼女にもこの仕事があっていって、やりがいも感じているそうだ。あの年は、大変だったけれども、きっと、今の私たちがいるのは晴のおかげだと思う。
あの日、早くも命の光が絶えた晴は今もどこかで生きているだろうか。千穂と同じようにまた、会えるだろうか。そんな日を私は待っている。
「瑠夏さん!」
私の名前を呼んだのは昨日告白された人だった。
「あ、日比野君。どうした?」
「あと一分です!休憩!会議ですよ!」
慌てて走ってきた彼は息を切らしながら言った。
「え、マジ?」
「マジっす。」
ヤバい。
「走れぇ!」
「病院内は走らないで下さいぃ!」
と言いながらも彼も走って私を追いかける。
どこか彼は晴に似ている。
走り方。喋り方。そして、笑い方。
もしかして。
私は追い抜かれた彼に向かって言った。
「待ってよ!晴っ!」
「なんでですか!間に合わないですよ!」
返事をした。彼の名前は翔だったはず。
「もう、いいよ。間に合わなくったて。」
「なんでですか!」
「晴。」
「っ!なんで、、、。」
あ、っと何かにきずいた反応をした。
「そうですね。会議なんてどうでもいいや。」

彼はそう言って、私を抱きしめた。
―瑠夏。久しぶりだね。―
そうだ、この人はいつもそうだ、大事な時に必ず私のそばに居てくれる。
だから、私は医者になった。これを、まるで待っていたように。
私も言い返した。
―久しぶり。晴。―
『大好きだ。』
『愛してる。』

もう、私は今後が心配過ぎて、心拍数がとんでもないことになっていた。

「会議、行こうか。」
「そうね。早く行かないと。」
今日は、長くなりそう。

そして、ふと窓を見ると、さっきまで降っていた雨はいつの間にかやんでいた。



















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