Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
あそこ、意外と穴場なんだよね。
ひとりになりたい時はいつもよく行っている。ドアの鍵は壊れているのかいつも開きっぱなし。
だから私はラッキー!と思いながら入っていく。
「……しつれーしまーす……。いない、ね?」
会議室に辿り着いた私はそーっとドアを開け、キョロキョロと中を確認。誰もいないということを知ってるのに、いつもこんなことをしてしまう。
誰もいないと分かったら電気をつけ、椅子を引っ張り出し、座ってお弁当を食べる。
これが私の密かな楽しみでもあった。
誰もいない部屋、1人だけの空間で食べるお弁当。寂しいけどほっとする。
「……はぁ」
お弁当を食べながらため息をつく。
今日はあんまり業務が上手くいかなかった。小さなミスを何度も繰り返してしまい、主任に怒られた。
いつもしないミスをしてしまうのはどれもこれも虹原先生と華の噂話のせい。
……いや、自分のせいなんだろうけど、きっとあの二人のことも多少関係してる……だろう。