初恋御曹司と失恋部下の、一夜から始まる甘い恋
「琴葉にプロポーズするならこの日しかないと思ったんだ」
恭二くんはポケットから赤色の箱を取り出すと、私の前で片膝をついた。
その姿がまるで絵本の中の王子様のようで胸がキュンとときめく。
「琴葉にはずっと俺の隣で笑っていてほしい。そのための努力は惜しまない」
手に持っていた赤色の箱を差し出してきた。
その箱の中には、いつの間に用意してくれたのか、大きなダイヤモンドがついたエンゲージリングが光り輝いている。
「俺と結婚してほしい」
夢にまで見た恭二くんからのストレートなプロポーズに鼓動が激しく高鳴った。
「はい」
喜びを噛みしめるように頷くと、恭二くんは立ち上がって私の左手を取り、薬指にエンゲージリングをはめた。
どうしよう、幸せすぎる。
「恭二くん、大好き」
嬉し涙を浮かべた私に恭二くんは「愛してる」と言って触れるだけのキスをした。
世界で一番大好きな人の胸に飛び込むと、しっかりと抱きしめてくれた。
彼のぬくもりに包まれると安心感で満たされる。
まるで、私の居場所はここだというように。
恭二くんが「二度と離さないから覚悟して」と私の耳元で甘く囁くので「それはこっちの台詞だから」と笑って答えた。
諦めたはずの初恋が巡りめぐって実を結んだ。
この先、恭二くんと一緒なら幸せな未来が待っているだろう。