海月
12.仲間割れ[美奈]
ほんとにごめん
ゆずは、
私のせいで苦しめちゃったね
お姉ちゃんにも迷惑をかけちゃった、
「… みなちゃん、?」
「⁈」
「お姉ちゃん、⁈ あ」
「いいよその呼び方でも 話は聞いたから」
「ごめんお姉ちゃん、 お姉ちゃんに迷惑かけちゃって、」
「それ私に言う言葉じゃないでしょ ゆずはに言いなさい」
初めてお姉ちゃんに怒られた
ちょっぴり嬉しいような悲しいような
「それでゆずははどこにいるの 教えて」
「屋上、」
「すぐ謝れるようについてきなさい」
「あすか先生とひゅうが先生はどうしますか? 一緒に行きますか?」
「私は行きます」
「俺は、 七絵、城ノ内借りてもいいか、? 話したいんだ 七絵も一緒にいてくれると助かるんだが…」
「あじゃあゆずは、あすか先生お願いしても良いですか、?」
「おっけ! 分かった」
「よし行こか」
後でらいにキレられそうだな、
でも、
もう私はらいと一切関わらない
あんなやつに操作されてたまるか
まあ操作されてたんだけど、
「それで城ノ内」
「はい」
「お前は誰に操作されてたんだ」
「山城雷威です」
「やっぱりそうだったんだな 薄々気付いてたんだ 城ノ内はさ先生に怒られたことないだろ? 何かしちゃったときもさ注意とか先生が苦笑いで許してくれただろきっと 親が有名っていうのもあるかもしれないけど城ノ内自身”優等生”っていうのもあってゆずはをいじめるのにためらったはず でも山城にやらないと何かをされるっていうのを聞かされて嫌々だったけどいじめてたんだよね?」
「、はいそうです」
全部あってる…
何でわかるんだろう、
誰にも言ったことなかったのに
「山城に…何を言われたの? 脅されたの? それとも弱みをつかまれたの?」
お姉ちゃんもお姉ちゃんで何でわかるの、
それに質問多い…
「らいに、」
「うん」
「脅された、 やらなきゃ”殺す”よって」
「ッ ほんとに、?」
「うんほんとに 私、一回断った けど、らいに怪我させられた包丁でね」
「え、」
「詳しく話してくれないか?」
ひゅうがせんせいに言われて私は頷いた
「去年、1月ぐらいに私の一個前の里親の父が亡くなってまた施設に戻されて 私、父ととっても仲良くて亡くなったのが分かったときショックのあまりで何も声が出なくて そのまま病んでいって そのときにらいの仲間と出会ったんです俺らの仲間にならないかって 施設に入ったときはずっといじめられてて施設の人たちにまで見放されてたんです だから私を仲間として引き受けてくれるのが嬉しくて何でも良いから入ろうと思ったんです」
何でだろう
お姉ちゃんとひゅうが先生には話せる気がする、
今まで自分の中でつっかえってしんどかった何かがとれていく気がする
「み、な、 あんたも施設だったの、?」
「うん 最初のときはゆずはも一緒だった 実は幼なじみだったんだ」
「そっか、」
ひゅうが先生はどんな思いをして聞いているんだろう
私が施設だって知ってたのかな
「それで、? それでどうなったの」
「あ、えっとらいの仲間になったのは間違いだった そこからずっとらいに操作されて最初は新人だからかなって思ってたけど全然違うくて でもそのときの私はらいの話を聞いてたからすぐ地位が上がっていて 気付いたらリーダーにまでなってて リーダーになってちょっとしてかららいが私に仕事を渡してきた 内容は〈七瀬を地獄に落とせ〉って書いてあった 私はそれが嫌で断ったんです 私がたいに口答えするなんて初めてだったかららいはびっくりしてた そしたら我に返ってお前なんか殺すもう必要ないって言われました でも私が死んだところでゆずはがいじめられるのは止めれないと思ったから必死に殺さないように逃げた けどッ…」
泣くつもりなんかなかったのに、
横に座っていたお姉ちゃんがさすってくれた
何か色んな人に迷惑かけちゃったな
ドンッ
私達がいる面談室にドアの音が響いた
「山城⁈」
ひゅうが先生が声をあげた
入ってきたのはらいだった
「お前なあ!💢」
らいが私に近付いてきて言った
「何」
「こいつらに全部話しただろ」
「うん だから何? もうあんたとは関わらないから」
「は? お前正気かよ 俺のお陰でお前は救われたんだろ? 楽しかったろ? それなのに裏切るのかよ お前″バカ″か? 元いた場所に、スタートに戻るんだぞ」
「あんたに何を言われようが私は抜ける それに今は助けてくれる人がいるから」
「あっそ せっかくお前を助けてやったのに」
「あそうだ あんたに報告しなきゃいけないことがあったの」
「最初の方、らいに従ってたの私じゃないよ」
「は お前何言ってんだよ 嘘つくんじゃねぇ」
やっぱりか
やっぱそうなるよね
殴られること承知で言ってるし
「嘘じゃない あれは私のコピーロボット 親がAIを作るのが趣味で 親に頼んで作ってもらった この手でゆずはをいじめるのは嫌だったし それにあんたに殺されるのも嫌だったしね」
「ッ だから何だよ 何が言いたいんだよ💢 今度はお前がターゲットだからな」
「いいよ別に でもやられたらやり返すよ それ承知の上でやってもらって それと呼ぶから 弁護士とかあんたが嫌いな人、とかね?」
「ッ くっそぉ」
「先生、もう用はないと思うので帰りますね」
「お、おう」
「後はこいつをどうにかして下さい^ ^」
「お前ッ 一生許さないからな💢」
「そのままそっくり返してあげるね」
「ッ はあお前ッ…」
パタン
あいつに言いたいこと言えてスッキリした!
ゆずは、
私のせいで苦しめちゃったね
お姉ちゃんにも迷惑をかけちゃった、
「… みなちゃん、?」
「⁈」
「お姉ちゃん、⁈ あ」
「いいよその呼び方でも 話は聞いたから」
「ごめんお姉ちゃん、 お姉ちゃんに迷惑かけちゃって、」
「それ私に言う言葉じゃないでしょ ゆずはに言いなさい」
初めてお姉ちゃんに怒られた
ちょっぴり嬉しいような悲しいような
「それでゆずははどこにいるの 教えて」
「屋上、」
「すぐ謝れるようについてきなさい」
「あすか先生とひゅうが先生はどうしますか? 一緒に行きますか?」
「私は行きます」
「俺は、 七絵、城ノ内借りてもいいか、? 話したいんだ 七絵も一緒にいてくれると助かるんだが…」
「あじゃあゆずは、あすか先生お願いしても良いですか、?」
「おっけ! 分かった」
「よし行こか」
後でらいにキレられそうだな、
でも、
もう私はらいと一切関わらない
あんなやつに操作されてたまるか
まあ操作されてたんだけど、
「それで城ノ内」
「はい」
「お前は誰に操作されてたんだ」
「山城雷威です」
「やっぱりそうだったんだな 薄々気付いてたんだ 城ノ内はさ先生に怒られたことないだろ? 何かしちゃったときもさ注意とか先生が苦笑いで許してくれただろきっと 親が有名っていうのもあるかもしれないけど城ノ内自身”優等生”っていうのもあってゆずはをいじめるのにためらったはず でも山城にやらないと何かをされるっていうのを聞かされて嫌々だったけどいじめてたんだよね?」
「、はいそうです」
全部あってる…
何でわかるんだろう、
誰にも言ったことなかったのに
「山城に…何を言われたの? 脅されたの? それとも弱みをつかまれたの?」
お姉ちゃんもお姉ちゃんで何でわかるの、
それに質問多い…
「らいに、」
「うん」
「脅された、 やらなきゃ”殺す”よって」
「ッ ほんとに、?」
「うんほんとに 私、一回断った けど、らいに怪我させられた包丁でね」
「え、」
「詳しく話してくれないか?」
ひゅうがせんせいに言われて私は頷いた
「去年、1月ぐらいに私の一個前の里親の父が亡くなってまた施設に戻されて 私、父ととっても仲良くて亡くなったのが分かったときショックのあまりで何も声が出なくて そのまま病んでいって そのときにらいの仲間と出会ったんです俺らの仲間にならないかって 施設に入ったときはずっといじめられてて施設の人たちにまで見放されてたんです だから私を仲間として引き受けてくれるのが嬉しくて何でも良いから入ろうと思ったんです」
何でだろう
お姉ちゃんとひゅうが先生には話せる気がする、
今まで自分の中でつっかえってしんどかった何かがとれていく気がする
「み、な、 あんたも施設だったの、?」
「うん 最初のときはゆずはも一緒だった 実は幼なじみだったんだ」
「そっか、」
ひゅうが先生はどんな思いをして聞いているんだろう
私が施設だって知ってたのかな
「それで、? それでどうなったの」
「あ、えっとらいの仲間になったのは間違いだった そこからずっとらいに操作されて最初は新人だからかなって思ってたけど全然違うくて でもそのときの私はらいの話を聞いてたからすぐ地位が上がっていて 気付いたらリーダーにまでなってて リーダーになってちょっとしてかららいが私に仕事を渡してきた 内容は〈七瀬を地獄に落とせ〉って書いてあった 私はそれが嫌で断ったんです 私がたいに口答えするなんて初めてだったかららいはびっくりしてた そしたら我に返ってお前なんか殺すもう必要ないって言われました でも私が死んだところでゆずはがいじめられるのは止めれないと思ったから必死に殺さないように逃げた けどッ…」
泣くつもりなんかなかったのに、
横に座っていたお姉ちゃんがさすってくれた
何か色んな人に迷惑かけちゃったな
ドンッ
私達がいる面談室にドアの音が響いた
「山城⁈」
ひゅうが先生が声をあげた
入ってきたのはらいだった
「お前なあ!💢」
らいが私に近付いてきて言った
「何」
「こいつらに全部話しただろ」
「うん だから何? もうあんたとは関わらないから」
「は? お前正気かよ 俺のお陰でお前は救われたんだろ? 楽しかったろ? それなのに裏切るのかよ お前″バカ″か? 元いた場所に、スタートに戻るんだぞ」
「あんたに何を言われようが私は抜ける それに今は助けてくれる人がいるから」
「あっそ せっかくお前を助けてやったのに」
「あそうだ あんたに報告しなきゃいけないことがあったの」
「最初の方、らいに従ってたの私じゃないよ」
「は お前何言ってんだよ 嘘つくんじゃねぇ」
やっぱりか
やっぱそうなるよね
殴られること承知で言ってるし
「嘘じゃない あれは私のコピーロボット 親がAIを作るのが趣味で 親に頼んで作ってもらった この手でゆずはをいじめるのは嫌だったし それにあんたに殺されるのも嫌だったしね」
「ッ だから何だよ 何が言いたいんだよ💢 今度はお前がターゲットだからな」
「いいよ別に でもやられたらやり返すよ それ承知の上でやってもらって それと呼ぶから 弁護士とかあんたが嫌いな人、とかね?」
「ッ くっそぉ」
「先生、もう用はないと思うので帰りますね」
「お、おう」
「後はこいつをどうにかして下さい^ ^」
「お前ッ 一生許さないからな💢」
「そのままそっくり返してあげるね」
「ッ はあお前ッ…」
パタン
あいつに言いたいこと言えてスッキリした!