私の愛したゴミ
その頃サキはペンを貸してほしいと声をかけた男に惚れられたり、ペアを組んだ男からストーカーをされる程人気があった。

あんなに可愛い彼女がいるのにサキに惚れたとしても違和感無いほどサキもトウヤの彼女に負けずに可愛かった。

そしてあんなに可愛い彼女がいるからこそ乗り換えれる同じレベルの女はサキしかいない、という方程式も出来た。

その後、会計をしてぼーっとしているサキの頭を撫でているトウヤを見て推測が確信に変わった。

撫でられているサキも満更ではなさそうな顔でにこにこしていて、まるで傍から見れば想いあっているカップルのようだった。

だけどそれを口に出すべきではなかった。
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