私の愛したゴミ
だけど、それもあまりいい気がしていないのも知ってる。

サキに幸せになって欲しい、って伝える度に悲しそうな顔で『幸せだよ』って笑うんだもん。

トウヤは確かに3ヶ月前に彼女とは別れた。だから諦めな、なんて言う筋合いはどこにも無くなった。

でもいい続けるよ、「もっと良い奴いるよ」って。

だって別れたのにサキと付き合わないってことはサキのこと結局選ばなかったってことでしょ?

これはわたしの自己満だけど贖罪みたいなもの。

今はさ?トウヤ以外と幸せになることなんて想像つかないと思う。恋は盲目って言葉があるもん。想像つかないのが当たり前だよ。

私だって毎回付き合う彼氏にはこいつが最後だー!こいつしか居ない!!って思うし。

今はトウヤに傷つけられ続けて麻痺してるかもしれないけど、いつか痛いって気づく時が来ると思う。痛くて立てなくなるかも。

その時に私がいるから。立てなくなったらどうしよっか。いくら軽いサキでも私じゃあ持ち上げれそうにないだろうから横にいてあげる。

痛い、って折れそうになったら痛さを忘れるくらい一緒に笑えることしようよ。

綺麗事かもしれないけど私のサキに幸せになって欲しいって言葉、嘘じゃないんだよ。

友達が出来たことがなかった私を周りの人の評価を無視して助けてくれたサキ。

サキは可愛くて優しくて本当に自慢の友達だよ。
出会えてよかった。
< 19 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop