私の愛したゴミ
大学一年生からずっと想い続けて早2年。

あきらめ際を見失った私は大学四回生になって卒業する時、トウヤに気持ちを告げることをきめた。つまり今大学3回生だからあと1年。

だから、せめて私が気持ちを伝えるまで好きな人は作らないでいて―。

「っと」

鳥居の下に段差に躓いたわたしに呆れた顔のモモカ。

「考え事してるから躓くんだよ」
「どーせギリギリまでトウヤのことお願いしてたんでしょ」

さすがモモカ。大学の1回生からの付き合いなだけあって私の心の中はお見通しみたい。

「ばれちゃった。」

「そんなにぼーっとしてるなら置いて帰るよ!」

スタスタと歩いていくモモカ。

「まってよ〜、もう。」

すぐに追いついて抱きしめるとモモカは一瞬身体を硬くしたが、何事も無かったかのように私を振り払った。

「モモカ照れてるー?」
「うるせぇ!」
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