私の愛したゴミ
不満げな顔のモモカ。

きっと私が諦めないことをわかっているから。
このやり取りは2年間続けてきた。

モモカ、いつもごめんね。
私の事なんて気にすることないんだよ。

どうして嫌がる私にこの話題を何度もするかは分かっているつもりだ。それでも、モモカは気にすることなんて何も無い。

モモカはモモカの幸せに突き進めばいい。私は私の幸せを追いかけるから。


「あ!課題するの忘れてた!!」
「サキいつもそれじゃんー」
「へへ、ごめんね」
「じゃあ帰るか」

そうだね、なんていってスマホを確認する。
もちろんトウヤからは連絡なんて来ない。

知ってる、私から連絡をしなきゃ相手から来ることなんか滅多にないことくらい。

都合のいい時にしか電話してこないことだって、私の寂しい時の電話をわざと無視することだって。

チクリといたんだ胸を無視してドロドロとしたホットココアを飲み干した。

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