晩餐
なにが起きてもいいと言ったくせに、事が起きれば結局恐怖を感じてしまう情けない私とは違って
この男はみじんも怯えていない。
怖……
「さぁいこう。またロウソクが現れても、僕がエイッ!って蹴ってあげるからね」
ふたたび手と手が固く結ばれる。
なにが、エイッだ。
絶対そんな勢いじゃなかった。
どこぞのストライカーばりの強さで吹っ飛ばしてたくせに。
優しい先輩が垣間見せた荒っぽい一面を目の当たりにした今、ある疑念が浮かんでくる。
羽生先輩、猫被ってる説。