離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜
「今日はね、とーまとね、隠れんぼうするの。バァバのおうちも、かいちょおのおうちも、お庭広いでしょう」
着替えを手伝っていると、芽依が今日の予定を話してくれる。
「ふふ、そうだね。でも、広すぎて見つけられるかなぁ」
芽依は幼いながらも千秋さんに似て、とても頭が良く綺麗な顔立ちをしていると思う。
小さな顔に、高い鼻。二重まぶたの綺麗な目。
長い睫毛なんて、くるんと上を向いている。
こども園の先生にも、「お人形さんみたい……」とうっとりされるくらいだ。
こども園へ通うようになってからは、だいぶおしゃべりが上達して、見聞きした情報を思わぬ視点から聞かせてくれることも多々。
まあ、妙に前向きで行動力があって活発で、たまにドジをして、「一体誰に似たんでしょうね」と千秋さんにニヤニヤと笑われるときがあるけれど……。