冷徹魔王な御曹司は契約妻への燃え上がる愛を手加減しない【極上スパダリ兄弟シリーズ】
始業間際のエレベーターに乗るものではない。考えてみたら、副社長も始業時刻ギリギリに来るなんて珍しい。
上杉さんが一緒で寝坊ということはないから、どこかに立ち寄っていたのだろう。
副社長のネクタイを見つめてそんなことを考えていると、後ろの人に押されて片足が浮いた。
「うっ」と声を出して顔をしかめていたら、副社長が素早く動いて私の盾になる。
「あっ、ありがとうございます」
顔を上げて礼を言うと、副社長は私をチラッと見て、小声で「いや」と返した。
ホント、スマートで優しくて完璧。
うっとり眺めるというより、拍手を送りたくなったが、そばにいる女性社員たちの視線をひしひしと感じてハッとした。
これって壁ドン状態では? でも、これは不可抗力だと声を大にして言いたい。
居たたまれなくてじっと副社長のスーツの生地を穴が空きそうなくらい見つめる。
そのままじっとしてしたら、副社長からムスク系のいい香りがした。
いい男は匂いまでいいのか。
普通の女性なら惚れてしまうだろうが、私は恋愛には興味がない。それは恋愛をできる環境にいなかったからだろう。
上杉さんが一緒で寝坊ということはないから、どこかに立ち寄っていたのだろう。
副社長のネクタイを見つめてそんなことを考えていると、後ろの人に押されて片足が浮いた。
「うっ」と声を出して顔をしかめていたら、副社長が素早く動いて私の盾になる。
「あっ、ありがとうございます」
顔を上げて礼を言うと、副社長は私をチラッと見て、小声で「いや」と返した。
ホント、スマートで優しくて完璧。
うっとり眺めるというより、拍手を送りたくなったが、そばにいる女性社員たちの視線をひしひしと感じてハッとした。
これって壁ドン状態では? でも、これは不可抗力だと声を大にして言いたい。
居たたまれなくてじっと副社長のスーツの生地を穴が空きそうなくらい見つめる。
そのままじっとしてしたら、副社長からムスク系のいい香りがした。
いい男は匂いまでいいのか。
普通の女性なら惚れてしまうだろうが、私は恋愛には興味がない。それは恋愛をできる環境にいなかったからだろう。