唯都くんは『運命の番』を溺愛したい


 重なりあう唇。

 唇の熱が奪われてしまうようなキスに、さらに私の呼吸が荒ぶってしまい苦しさが増す。

 温もりがほどけていく感覚に溺れながら、意識が飛びそうに。

 そっと私の唇から甘さが消えた。



 脳がぼーっとなりながらも、たっぷりの酸素を取り込みたいと懇願する肺。

 なんとか息を吸い込むも、またキスが降ってきて、今度は離れてくれなくて。


 「唯都……さま……」


 酸欠ぎみをなんとかしたくて、助けを求めるように大好きな人の名前をつぐむ。



 「フフフ、とろけた顔してる。可愛い」


 
 やめてください。そんなこと言わないで。

 恥ずかしすぎて顔が燃えますから。



 「ねぇ、お薬のシロップと俺のキス、どっちが甘い?」



 色っぽいハテナを私に飛ばしてきたのに、唯都様は解答権なんて与えてはくれない。



 「俺のキスだよね? 琉乃ちゃんもそう思うでしょ?」



 妖艶な笑みを浮かべながら、私の頬に手を添えて。

 まるで私の発情を促すよう。

 何度もいろんな角度から私の唇にキスを落としてくる。

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