唯都くんは『運命の番』を溺愛したい
ベッドがきしむ音。
私の背中がさらにマットレスに沈み込む。
仰向けに寝ているにもかかわらず天井は視界に入らなくて、代わりに麗しい美顔が私の真上に咲き誇っている。
捕らわれた?と背筋がびくついたのは、逃げられるような状況じゃないせい。
私の両肩の外側には、程よく筋肉が乗った腕が。
私の胸上にはちゃんと空間はあるものの、唯都様は私の上に覆いかぶさっていている状態で間違いない。
逃げたくても太ももまでもが唯都様の膝に挟まれていて、脱獄は不可能とみるのが妥当かも。
私の中のオメガフェロモンは、覚醒せずにはいられない。
「熱を下げてあげたいし、呼吸も楽にしてあげたいな」
真上から降ってくる熱のこもった視線が、私のオメガフェロモンに甘さを溶かしてくる。
「ちょっと荒療治になっちゃうけれど、すぐに楽になるからこらえてね」
はぁはぁと重い吐息の吐き出し口が、簡単に塞がれてしまった。