唯都くんは『運命の番』を溺愛したい

 「ベッドに連れてこられたのが怖かった? ごめんね、琉乃ちゃんは抵抗してたのに、俺が琉乃ちゃんを抱きしめたくてたまらなかったんだ」



 私のことが嫌になって、番うのをやめたんじゃないんですか?



 「もう何もしない。琉乃ちゃんに嫌われたくないから」



 何をされても、私は唯都様を嫌いになんてなれません。

 家族に虐げられていた私に、歌で元気をくれたのも。

 そのままの自分でいいんだよと、私に自信をくれたのも。

 オメガオークションに売られそうになった私を助けてくれたのも。

 全部全部、唯都様なんですから。
 


 「今夜琉乃ちゃんはこのベッドで眠って。俺は隣のリビングのソファでじゅうぶん」


 
 唯都様はベッドから降りると、ポンポンとマットレスに手を鎮めた。


 「安心していいよ。このベッドルームは内側からカギがかけられるんだ。俺はキーを持っていないから、俺に襲われる心配もない」


 私も立ち上がり、うつむきながら唯都様のシャツを指でつまむ。


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