今夜キミの温もりと。
もう、何にも言えなかった。



「わかったなら、もう連絡したりして
くるなよ」


「…ごめんね」



私からの最後の一言はこれだった。



「…それに対しては、答えねぇ」



そう言って、彼は、歩いて行った。

最後の一言は、彼にしての最大の優しさなのかもしれない。


…もっと、いろんなことを話したかったな。


…もっと、いっぱい一緒に笑いたかったな。


私、失恋したんだな。





「っ…!う…っ」



今は、近くにいる小学生の声がすごく
遠くに聞こえる。


私は、奥のベンチに移動して、
とにかく声を押し殺して泣いた。


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