俺様レーサーは冷然たる彼女に愛を乞う
*

「本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
「フッ、……礼ならベッドの上で」
「もうっ」
「そろそろ2人目を考えてもいい頃だろ」
「へ?」
「再発の恐れもほぼないって神坂医師が」
「っっ…」

 再発した場合のことを考え、ずっと避妊してくれている彼。
 また命の選択を迫られるかもしれないからだ。

「もう1人欲しいの?」
「1人と言わず、2人でも3人でも俺はウェルカムだけど」
「えっ」
「とりあえずは、羽禾に似た娘でもつくるか」
「っっ」

 スッと腰を抱き寄せる彼。
 有無を言わさず唇が奪われる。

「んっ……明日、テストドライブがあるって基さんがっ」
「おい、随分と余裕だな」
「ふぇっ?」
「俺のキス拒否って、他の男の名前を口にするとはな」
「……」

 しまった。
 目が笑ってない。

『本気にならない男』だなんて、誰がつけたのよ!
 どう見たって、絶対的王者で君臨したいタイプじゃない!

「今夜は抱き潰すから、覚悟しろ」
「きゃっ………ンッ…」

 軽々と抱き上げられた体は、少し乱雑にベッドの上に下ろされた。
―――これってデジャヴ?

「何ポカンとしてんだよ?」
「いや、……何だか、初めての夜と似てるなぁと思って」
「あ?……フッ、残念だな。あの時は手加減してやったが、今夜は一切手加減なしだ」
「ッ?!……んっ」

 F1ドライバーはピットイン指示がない限り、ハイスピードで走り続ける。
 『タイヤむき出しの1人乗りオープンカー』なんて誰かが言ってたけど…。
 
 フルスロットルな彼の愛は誰にも止められない――。

~FIN~
< 180 / 180 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:103

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

白衣の悪魔に狙われ、狂愛から逃げられない~ストーカーから助けてくれた外科医に溺愛で囚われました~
  • 書籍化作品
[原題]白衣を着た悪魔の執愛は 不可避なようです
蓮条/著

総文字数/126,607

恋愛(ラブコメ)172ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
★書籍化原作になります★ 親友の挙式に参列し、 披露宴会場へと移動していたら 偶然、居合わせた恋人に 「頼む、助けてくれっ」 5年も交際してて 結婚も意識し始めていたのに “挙式直前の新郎新婦”という 知りたくもない現実を突き付けられた しかも、土下座までされて そんな私の前に現れた男 「早くしないと、手遅れになるぞ」 思考が完全に停止している私に 彼はトドメを刺して来た ♢ ♢ ♢ 「結婚したいなら、俺にしろ」 うっかりときめいてしまいそうな甘い言葉 けれど、彼には婚約者がいる ** 「仕事も恋愛も、俺なら全て叶えてやれる ――――俺の元に来い」 恋人からの裏切りで傷だらけの私に 彼は『略奪&キャリアUP』をそそのかす こんなおかしな提案、ありえないと思うのに 畳み掛けるような甘い誘惑に 不本意にも惹かれてしまう ♢ ♢ ♢ 新米 救命救急医 黒瀬 夕映 (29) Yue Kurose  × 大病院の敏腕外科医 神坂 采人 (33) Ayato Kamisaka ♢ ♢ ♢ 一難去ってまた一難 人生のステップアップは 思ってた以上に刺激的です * 外面完璧敏腕外科医と新米救急医が織りなす 予想外の恋愛カルテ 連載開始 2023.01.31. 連載完結 2024.02.29. copyright(C)蓮条
蓮華亭へようこそ➄
蓮条/著

総文字数/18,524

実用・エッセイ(その他)17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この書物は『2026年版』 ブログ的感覚で綴られる 蓮条作品の執筆状況や 日常の他愛ない呟きのようなものです また 作品のイメージ画像として イラストなどを添付しております ※転載・複写、厳禁です copyright(C)蓮条
イケメン検事の一途な愛
蓮条/著

総文字数/96,434

恋愛(ラブコメ)142ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『スキャンダルの女王』と呼ばれ トップニュースはいつも炎上気味 なのに、使った商品は飛ぶように売れる 次々とスキャンダルが浮上するにも関わらず 恋人にしたいランキング 1位 タレントCM起用社数ランキング 1位 長者番付芸能人部門ランキング 1位など 老若男女に好かれ不動の座に君臨するトップ女優 Rainbow Bridge 俳優部門所属 来栖 湊(くるす みなと・28歳) × 最高検察庁 刑事部所属  久我 柾(くが まさき・28歳) 司法試験最年少合格者であり 若手検事のホープとして期待されるが 捜査の鬼としても有名で 付けられたあだ名は『死神』 眉目秀麗、高身長、高学歴とあって 黙っていれば文句無しのイケメン検事 ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ 巡り会うのは偶然? 偶然が何度も起きたら、それは必然?? ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ※この作品はフィクションです copyright(C)蓮条 連載開始 2022.12.25 連載完結 2023.01.11

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop