ロイヤルストレート
3人が一斉に瑠璃をみる。

「ごめん!ぅち、なんかぼーっとしてた」ニコッと笑って誤魔化す。


亜姫をひっぱり体育館に入ると
集会は始まっていて、入るときに注目を浴びてしまう。

それでなくても、亜姫と夏樹くんと達也くんは注目人物だと言うのに。

瑠梨は俯いた。というより
勝手に目線が下がる。


「大丈夫。」
達也くんがポケットに手を入れて、背中を瑠璃の身長にあうくらいに曲げ、耳元で囁く。

驚いて顔を上げると、なんとなく
落ち着けた。
前を見て歩ける。
達也くんは口元を少しあげ微笑んでいた。


列の最後について、理事長のお話を。

夏樹くんは真面目に聞いているけれど
達也くんは立ち寝。
亜姫は、瑠梨の前にいるからわからないや。


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