闇夜の星
嫌いな奴にこんな姿見られるなんて最悪。
話はしたけどこんな状況は誰だって見られたくない。存在価値がないなんて誰にも知られたくなかった。


「なんの荷物かしら」


勝手に荷物をビリビリと開けた女は嫌そうな顔をした。送り主が書かれてたらしい。



「無駄なものを届けないで欲しいわ」



あたしの足元に送り主の名前の書かれた紙が落ちてきた。驚いた。どうして急にこんな荷物を送ってきたんだろう。


「おじいちゃん⋯」


何故か母方の祖父の名前が書かれていた。
荷物は少し大きな箱で宛名はあたし。
なんで一星がこれを持ってきたの?

「なぁにこのダッサイの」


帰ってきた愛莉は母親と一緒に荷物を漁った。愛莉がダンボールから投げてきたのは小さめのぬいぐるみ。


「それだけあげてあげる
ダサいから持ち歩くことも出来ないだろうけど(笑)」


見下してきたけどそんなことはどうでもよかった。このぬいぐるみに見覚えがあったから。


他に届いた荷物は全てアイツらのものになりあたしは物置にまた押し込まれた。

「ダサいのはわかる⋯」

ぬいぐるみは一星からもらったキーホルダーと同じキャラクターだった。あの荷物自体一星が準備したものなんだろう。

いまさらおじいちゃんから荷物なんて理由も見つからないし。


ぬいぐるみを触っていると後ろにチャックがついていた。何となくチャックを下ろしてみると小さなポケットになっている。
紙が入っていて開くと〔10〕と数字だけが書かれていた。
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