闇夜の星
「行かない」
もう終わる時間だしさっさと終わらせてさっさと帰ろう。おじいちゃん今日はどんなご飯
作ってくれてるんだろう。
家で待ってくれる家族がいるって胸が暖かい。
「ただいまー!」
「おかえり、ご飯準備するけん荷物片付けて待っとってなぁ」
「あたしも手伝う」
おじいちゃんしなくていいって言うけどおじいちゃんとの時間を沢山感じたくて毎日こんな感じ。
「そういえばおじいちゃんって最近はどんな事してるの?」
「もう仕事も歳じゃけん出来んでなぁ
会社の人らとはあんまし付き合いもうまなかったけん
人が変わることは少なくなったなぁ」
おじいちゃんは友達いないんだ。
「やけど気にかけてくれる人はおるんよ」
「誰?」
「お隣さんはばあちゃんの大親友でな
亡くなったあと毎日のようにきよってたすけてもらったんじゃ」
ふと思った。おばあちゃんは自分の親友がおじいちゃんと仲良くなって嫉妬とかしないのかな。⋯あたしはきっと無理だ。
お母さんのことですら嫌だったのに。
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高校は無事に通信制に通えることになったけど月に2回登校しなくちゃならない。
「無理せんで行っておいで
いつでも帰ってきていいけん」
優しい言葉をかけてくれるおじいちゃんに弱音を吐けなかった。いつでも帰ってきていいって言ってくれるけど帰ったらきっと心配させちゃうし⋯。
正直今の生活に安心してしまってる。人間は助けてもらえる場所を知ってしまうとどんどん弱くなるのかもしれない。
重い足を何とか動かして家を出た。
「・・・・」
「おっはよー」
なんでまたいるのか分からなかった。
ほんといつでもどこにでも出てくる。
「こんなに毎回いられると写真も撮られるかもしれないしおじいちゃんにも誤解されそうで迷惑なんだけど」