闇夜の星
「うそ、家が」


あんな大きな津波、見たことも聞いたこともない。


嫌だ、嫌だよ。


「お母さん、お義父さん……」



「冬花ちゃん、大丈夫!絶対戻ってくるから!大丈夫よ!」



功真のお母さんはただただ優しく力強く抱きしめてくれた。だけどあの2人がもう一度あたしの名前を呼んでくれることは二度となかった。



それからの避難生活は記憶にほとんど残ってない。ただお母さんたちの代わりに功真と功真のお母さんはずっと一緒にいてくれた。だけどあたしには耐えられる環境ではなかった。


それでも何とか物資が届いたりして避難生活が安定してきた頃、アイドルがやってきた。


応援するためだって。ふざけてる。



応援されたって家族の誰もいないんだから。子供のあたしにどうやって生きろって言うのよ。


そしてたまたま近くを通ったらいたんだよなぁ。

一星がいた。あのころのあたしは何も興味を持てなかった。



たまたま終わるタイミングだった。一星が横を通ったの。

目が1度だけあったその瞬間、頭撫でられちゃってそれからしばらくの間女子にはいじめられた。


困るよね。だって逃げ場がないんだもん。



絶望の地でまた更に狭い生活を強いられて、もう感情なんてどこにもなかった。




そんな時、あいつらが来た。
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