Cherry×Cherry
友達
サクラside
「おっはよー!!!!」
勢いよく教室のドアを開けて元気に挨拶して、
窓際の自分の席に向かう。
「おはよ〜…はぁ〜…」
私の前の席は親友のハヅキの席。
ハヅキは机にうつ伏せたまま、
私に少し元気が無さそうに挨拶を返して、
大きなため息を着いた。
ハヅキとは“高校になってから”とても仲良くなった。
地元も同じで中学だったが、
クラスも多かった私達の中学では、
同じクラスにならないと話す事は無かったから。
つまり、中学では同じクラスになった事なかった。
こんなに仲良くなるなら同じクラスになって、
早くに仲良くなって、
もっと前から親友になりたかったねって話した位だ。
いつもなら元気に挨拶返してくれるのに…
「…なんかあった?」
「…この間気になってた人いたじゃん?
彼女居るんだってー。
そんなんなら話しかけてくんなっつーの!!!」
いじけた様に答えるハヅキ。
その人は帰りの駅で話しかけて来た、
同じ駅で近くの高校の制服を着た人だった。
あんなにハヅキに興味津々な感じで話しかけて来てたのに…