Cherry×Cherry
放課後。
今日は日直だったのに、
日誌を書き忘れていたから、
放課後に書いてたら少し遅くなってしまった。
「ふぅ…」
一息ついて、ゆっくり帰る準備をするため、席を立って準備を始めた。
「なぁ。今帰り?」
声がした方に視線を向けると、
そこには教室の入口にミツルが居た。
「っ」
「…んだよ、返答無しかよ」
少し不服そうに言うミツル。
私は胸が苦しくてその場を離れようと、
足早に反対側の入口を目指した。
「っ!?」
ミツルが私の手首を掴む。
「んな、逃げる事ねぇだろ」
「っ…離して下さい」
思わず声が震えてしまった。
本当は今すぐにでも抱きしめたい…
このまま離さないで欲しい…
でもミツルはもう、私の事…
「…泣いてんじゃん。」
「っ!?」
そう言ってミツルは私を抱き寄せた。
「離してっ」
胸が苦しくて今すぐにでもその場を離れたかったのに、
いつの間にか私はすんなりミツルに身体を預けてしまっていた。
ミツルの匂い…
また涙が溢れ出した。
今までの思い出が一気に蘇る。
今この瞬間、ミツルの隣に居た頃と同じ感覚になった。
「なんでまた泣いてんだよ。アンタって泣き虫?」
昔は名前で呼んでくれてたのに…
それからふと現実に引き戻された。
すぐさまミツルの胸から離れて私は走った。
気づいたら駅まで着いていた。
改札前にはチカゼが居た。
「…サクラ?」
泣いた跡がある私の顔をみて、
心配そうにするチカゼ。
「…」
私はそのまま無視して帰ろうとすると。
「…ミツルと話せた?」
少し切なそうに話すチカゼ。
「っ」
一瞬で悟った。
チカゼが仕組んだんだ…
昔からそうだった。
ミツルと喧嘩した時もさりげなく引き合わせて話させたり…
でもなんで?
あんなに関わるなって言っておいて…
なんだかだんだんムカついて来て、
チカゼの横をすり抜けて改札を抜けようとすると、
「ちょっと話さない?」
真剣な顔で言うチカゼ。
その一言で私達は近くの広場へ向かった。
久しぶりに真剣なチカゼを見た。
高校に入ってからは2人とは全く関わらなかったから、
余計なんだか懐かしく感じた。
「単刀直入に言うけど、
ミツルにはやっぱりサクラじゃなきゃダメなんだ…
記憶が無くったって、サクラの事気にしてる。
サクラの事どこかで覚えてるんだと思う。
俺はそーゆーミツル見てると、
お前らは運命の人なのかなって純粋に思えるんだよな。」
「っ…私だって!!!!!
ミツルの事大好きで忘れれない…
同じ学校だからだろうなって思ってた。
なんで2人とも同じ高校受けちゃったんだろ。
私が他の学校志望すれば良かったなぁとか。
せっかく忘れれるかもって…
でもさっき久しぶりに目の前にミツルが居て…」
それから抱き寄せられた事が蘇る。
でもそれと同時に、記憶を無くしたばかりの頃も蘇った。
「…私の記憶が無いミツルの隣に居るのは苦しかった。
チカゼも言ったじゃん。
しばらく近寄るな、関わるなって。」
「それは…」
「だから言う通りにした。
他の誰かを好きになろうと思った事もあった。
忘れようとした。
なのに…
なんでそんな会わせる様な事するの?」
「見てられなかった」
「?」
「ミツルが記憶を無くしてから直ぐの頃、
サクラ苦しそうだったから見てられなかった。
ミツルはサクラの事、冷たく突き放すし…
俺、お前らの事大好きだから…
お似合いカップルで、お前らと仲のいい俺としては自慢だったし。
お前ら見てるだけで俺まで幸せだった。
ふと思ったんだ。離れた方がサクラも気が楽になるかなって…
だから言ったんだ。」
悲しそうに話すチカゼ。
「ごめんな…」
今日は日直だったのに、
日誌を書き忘れていたから、
放課後に書いてたら少し遅くなってしまった。
「ふぅ…」
一息ついて、ゆっくり帰る準備をするため、席を立って準備を始めた。
「なぁ。今帰り?」
声がした方に視線を向けると、
そこには教室の入口にミツルが居た。
「っ」
「…んだよ、返答無しかよ」
少し不服そうに言うミツル。
私は胸が苦しくてその場を離れようと、
足早に反対側の入口を目指した。
「っ!?」
ミツルが私の手首を掴む。
「んな、逃げる事ねぇだろ」
「っ…離して下さい」
思わず声が震えてしまった。
本当は今すぐにでも抱きしめたい…
このまま離さないで欲しい…
でもミツルはもう、私の事…
「…泣いてんじゃん。」
「っ!?」
そう言ってミツルは私を抱き寄せた。
「離してっ」
胸が苦しくて今すぐにでもその場を離れたかったのに、
いつの間にか私はすんなりミツルに身体を預けてしまっていた。
ミツルの匂い…
また涙が溢れ出した。
今までの思い出が一気に蘇る。
今この瞬間、ミツルの隣に居た頃と同じ感覚になった。
「なんでまた泣いてんだよ。アンタって泣き虫?」
昔は名前で呼んでくれてたのに…
それからふと現実に引き戻された。
すぐさまミツルの胸から離れて私は走った。
気づいたら駅まで着いていた。
改札前にはチカゼが居た。
「…サクラ?」
泣いた跡がある私の顔をみて、
心配そうにするチカゼ。
「…」
私はそのまま無視して帰ろうとすると。
「…ミツルと話せた?」
少し切なそうに話すチカゼ。
「っ」
一瞬で悟った。
チカゼが仕組んだんだ…
昔からそうだった。
ミツルと喧嘩した時もさりげなく引き合わせて話させたり…
でもなんで?
あんなに関わるなって言っておいて…
なんだかだんだんムカついて来て、
チカゼの横をすり抜けて改札を抜けようとすると、
「ちょっと話さない?」
真剣な顔で言うチカゼ。
その一言で私達は近くの広場へ向かった。
久しぶりに真剣なチカゼを見た。
高校に入ってからは2人とは全く関わらなかったから、
余計なんだか懐かしく感じた。
「単刀直入に言うけど、
ミツルにはやっぱりサクラじゃなきゃダメなんだ…
記憶が無くったって、サクラの事気にしてる。
サクラの事どこかで覚えてるんだと思う。
俺はそーゆーミツル見てると、
お前らは運命の人なのかなって純粋に思えるんだよな。」
「っ…私だって!!!!!
ミツルの事大好きで忘れれない…
同じ学校だからだろうなって思ってた。
なんで2人とも同じ高校受けちゃったんだろ。
私が他の学校志望すれば良かったなぁとか。
せっかく忘れれるかもって…
でもさっき久しぶりに目の前にミツルが居て…」
それから抱き寄せられた事が蘇る。
でもそれと同時に、記憶を無くしたばかりの頃も蘇った。
「…私の記憶が無いミツルの隣に居るのは苦しかった。
チカゼも言ったじゃん。
しばらく近寄るな、関わるなって。」
「それは…」
「だから言う通りにした。
他の誰かを好きになろうと思った事もあった。
忘れようとした。
なのに…
なんでそんな会わせる様な事するの?」
「見てられなかった」
「?」
「ミツルが記憶を無くしてから直ぐの頃、
サクラ苦しそうだったから見てられなかった。
ミツルはサクラの事、冷たく突き放すし…
俺、お前らの事大好きだから…
お似合いカップルで、お前らと仲のいい俺としては自慢だったし。
お前ら見てるだけで俺まで幸せだった。
ふと思ったんだ。離れた方がサクラも気が楽になるかなって…
だから言ったんだ。」
悲しそうに話すチカゼ。
「ごめんな…」
