Cherry×Cherry
下駄箱で上靴に履き替えて教室に向かおうとすると
不意に手首を掴まれる。


振り返るとそこには
少し息を上げて私の手首を掴むチカゼが居た。



「そんな逃げなくても良いだろ」




「っ離して」



私は掴まれた手首を振りほどく。



「…ミツル、お前に興味持ってる。
やっぱどこかでサクラの事」




「これ以上傍に居るなって言ったの誰!?
チカゼだよね!?
今更…





もうあの人とは関係ないから。」






そう言ってチカゼを置いて離れた。





“興味持ってる”って何…





ホントに何も覚えてないんだ…




あんなにも私はずっとミツルの傍に居たのに…





ミツルの事大好きだったのに…









ミツルはあっさりと忘れちゃってるんだもんね…

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