傾国の貴妃
「あなた様も祝福して下さるわよね?」
不意に紅く色付いた唇から紡ぎ出される言葉。
それは今の私にとっては諸刃の刃のようで、チクンと胸が痛んだ。
何を?とは聞かない。
もはや自明なことだ。
仲睦まじく寄り添い合う二人を見て、私に何が言えると言うの?
「…ええ。もちろんです」
嫌だ、嫌だ!
駄々を捏ねる子供のように、本当は思い切り拒絶したい。
泣いてすがって、そんなの嫌だと。
それが出来ない私は酷く臆病者。
私の言葉にエリザベート様が顔に分かりやすく満足気な笑みを浮かべた。
ギルは何も言わない。
ただジッと私の目を見ていた。
真っ直ぐに。
その視線は、私の心を裸にする。
そんなギルの視線に耐えることなんて出来なくて、私は自分からその視線を反らした。
不意に紅く色付いた唇から紡ぎ出される言葉。
それは今の私にとっては諸刃の刃のようで、チクンと胸が痛んだ。
何を?とは聞かない。
もはや自明なことだ。
仲睦まじく寄り添い合う二人を見て、私に何が言えると言うの?
「…ええ。もちろんです」
嫌だ、嫌だ!
駄々を捏ねる子供のように、本当は思い切り拒絶したい。
泣いてすがって、そんなの嫌だと。
それが出来ない私は酷く臆病者。
私の言葉にエリザベート様が顔に分かりやすく満足気な笑みを浮かべた。
ギルは何も言わない。
ただジッと私の目を見ていた。
真っ直ぐに。
その視線は、私の心を裸にする。
そんなギルの視線に耐えることなんて出来なくて、私は自分からその視線を反らした。