おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
「シラユキ、オレ――」
「いい。……僕が悪いから。シェルディの謝罪はいらない」
「だけど」
「だから、いいよ。謝ってほしくない……。ごめん。僕のせい、だから。“あの時”から、全部僕が迷惑かけてる。何も言わないで」

 シラユキはソファの裏側、少しだけ広い空間に立つと、とてもとても悲しそうな顔をして言いました。

「し、シラユキさん……っ」
「シラユキ」

 私とシェルディさんは駆け寄ろうとしますが、

「来ないで……っ! 穢れちゃう、から」

 シラユキさんは私達を制すると、座り込んで頭を掻きむしるように蹲りました。

「ごめん……、ごめんなさい」

 シェルディさんはシラユキさんを見ながら、首を振ります。

「違う、お前は被害者だろ! “ネージュ”……!」

 シェルディさんはシラユキさんの肩を掴みました。

「その名前で呼ばないで……!!」
「――っシェルディさん!」

 私は咄嗟にシェルディさんの名前を呼んで手を伸ばします。
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