おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~

拒絶

 ――私はあの後、そのままシラユキさんと共に小屋で過ごしました。
 シェルディさんのことも気になりましたが、戻ってきていないということは無事に助けて貰っていることでしょう。
 それに、何かあれば双子に聞けばよいのです。
 何より今は、目の前にいるシラユキさんを見張っていないと、そう思って動けませんでした。

「……紅茶、飲む?」

 シラユキさんは、調子こそ元には戻っていないものの、生活をこなすまでには回復していました。

 これを回復というのは違う気もしますが……。

「あ、私がやりますよ。シラユキさんは、座ってて大丈夫ですから」

 私はシラユキさんをソファに腰下ろさせると、紅茶を作り始めました。

 シラユキさんですから、アップルティーにしましょう。

 私は傍にあったリンゴをカットし、お湯で二分ほどぐつぐつ煮込みました。
 そして、棚にあったダージリンを拝借すると、程よい色になるまで茶葉を溶かし入れて完成です。
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