おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
シラユキさんはもう一口アップルティーを飲んでから、「そっか……」と呟きました。
「……つまんなかったでしょ、僕の過去なんて」
やはり私の言葉を信じたシラユキさんは、ため息混じりに言いました。
シラユキさんは左腕を摩ると、そのまま爪を突き立てるように、ぎゅっと掴みます。
私は傷跡を心配しましたが、シラユキさんは気にする素振りを見せません。
「いえ……。面白いとか、面白くないとかではないと思います……」
笑い事ではないことだけは確かですが。
私は苦笑いもできずに答えます。
シラユキさんはだらんと力を抜いて、ソファに身を委ねると、
「心が二つある気がするんだよね」
と呟きました。
「お母様のような、誰にでも優しい人でありたい気持ちと……、獣人族そのものが憎くて、恐ろしいものだと感じる気持ち」
「……それは、シェルディさんに対してですか?」
咄嗟に出た言葉に私ははっとしました。
今のシラユキさん、そしてシェルディさんに対してとても失礼なことを言ってしまいました。
こんな事、聞くためにここにいるわけではないというのに、バカな発言だったかもしれません。
「あ、えぇと……言いたくなければ言わなくて大丈夫、ですから……。シラユキさんにとって苦しい過去を、無理矢理思い出させるわけにもいきません」
私は何度も頭を下げて、そういうつもりはなかったと懺悔します。
「……つまんなかったでしょ、僕の過去なんて」
やはり私の言葉を信じたシラユキさんは、ため息混じりに言いました。
シラユキさんは左腕を摩ると、そのまま爪を突き立てるように、ぎゅっと掴みます。
私は傷跡を心配しましたが、シラユキさんは気にする素振りを見せません。
「いえ……。面白いとか、面白くないとかではないと思います……」
笑い事ではないことだけは確かですが。
私は苦笑いもできずに答えます。
シラユキさんはだらんと力を抜いて、ソファに身を委ねると、
「心が二つある気がするんだよね」
と呟きました。
「お母様のような、誰にでも優しい人でありたい気持ちと……、獣人族そのものが憎くて、恐ろしいものだと感じる気持ち」
「……それは、シェルディさんに対してですか?」
咄嗟に出た言葉に私ははっとしました。
今のシラユキさん、そしてシェルディさんに対してとても失礼なことを言ってしまいました。
こんな事、聞くためにここにいるわけではないというのに、バカな発言だったかもしれません。
「あ、えぇと……言いたくなければ言わなくて大丈夫、ですから……。シラユキさんにとって苦しい過去を、無理矢理思い出させるわけにもいきません」
私は何度も頭を下げて、そういうつもりはなかったと懺悔します。