甘い仮面に騙されない!
王子様の裏の顔

「ねえ、明日れんれんのおうち行ってもいーい?」




学校に着いて、朝一番。


友達の栞那(かんな)が目を輝かせながらそんなことを言うもんだから、冷や汗はたらりと首筋に滲み、
心臓の動悸はもうバックバク。



「昨日スイーツ特集番組見ててね、栞那、れんれんとなにかスイーツ作りたいなって。 明日土曜日だし、れんれんの新しいおうちで一緒に作って食べようよ」



お菓子作りが趣味の栞那は、ポケットからスマホを取り出して、いろんなスイーツのレシピが載った写真を楽しそうに見せてくれる。



うっ……。おいしそう……。

栞那のスイーツ食べたいい…。



そんな気持ちを無理やり押し殺して、私は栞那に大きく首を振る。



「あ、明日はだめ。 ていうか、ずっとだめ」

「ええ。なんでえ。 ……新しい家族、キビシイの?」



───ギクリ。


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