甘い仮面に騙されない!
─────そして二週間前。
顔合わせのとき。
目を疑うどころか、言葉さえも失った。
『恋ちゃん。改めまして、小宮山 透です。
そして息子の───小宮山 錬です』
話したこともないうえに、目すらもあったことない学校1の王子が、……だって目の前いるんだもん。
……それに。
『俺ら話すの初めてだよね。 D組だっけ?』
………もっとびっくりしちゃう。
まさか知られてたなんて。
正直、初めて間近でみた小宮山 錬は、
あまりにもかっこよかった。
整いすぎてる顔のパーツは、美しいほど妥当な位置関係。
一度も染められてなさそうなツヤのある黒髪に、
ゆるい校則のなか制服は着崩すことなくきっちり着られてる。
これでいて成績は常に上位、運動神経はバツグンだそうで。
もはや非の打ちどころがないような人。