甘い仮面に騙されない!
◇
「れんれん、ほんとおお〜〜にごめん。 今日のカフェ、キャンセルしてもいい?」
「うん? 全然いいよ。 なんかあった?」
お昼休み。
栞那のスマホがふいに鳴りメッセージアプリを確認すると、なにやら栞那ママから指令が届いたもよう。
「ごめん〜〜。 チャクが風邪引いちゃったみたいで……」
栞那には8個離れた弟の拓慎くん(通称:チャク)がいて、どうやら体調不良で学校を早退したチャクの看病をしてほしいとの内容だった。
放課後、栞那と隣町に新しくオープンしたカフェに行く予定だったんだけど、チャクが風邪を引いたんじゃ今日はお家でゆっくりするのが一番だよね。
「もお。 なんで今日に限って体調崩すかな、チャクめ〜〜」
「栞那って普段からご飯作ったりしてるんでしょ? お姉ちゃんってほんとすごいよね……」
料理とか、私には到底できないもん。
なんて呑気に感心していたら。