屈辱なほどに 〜憎き男に一途に愛を注がれる夜〜
「心晴はそう思ってたかもしれないけど、オレはずっと心晴のことが好きだった。心晴が阿久津さんのものになるくらいなら、オレが今ここで奪ってやる」


貴斗はわたしを荒々しく抱きしめると、わたしの髪をかき上げ、服をめくり、白い裸に無数のキスマークをつけていく。


「貴斗…、もうやめてっ…」


わたしの声なんて聞こえていないのか、まるで獣のように無心になってわたしの体を貪る。


「…いやっ!貴斗!もう…本当に――」

「うるさい」


突然、貴斗がキスでわたしの唇を塞いだ。

その予期せぬ貴斗とのキスに、わたしはとっさに貴斗を手で押しのけていた。


「心晴…、なんでっ…」

「…そう言いたいのはわたしのほうだよ」


わたしは服の袖で唇を拭うと、脱がされかけた服を適当に整えて、慌てて貴斗の部屋を飛び出した。
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