秘密の好き、先生との約束
「先生、あたし間違ってたのかな。美羽のことを守りたくて……でも、から回ってたのかな」

「難しいことしようとはしなくていいんじゃねぇの?齋藤も、感謝してんだし。だろ?」

「うん、遥が私の事……私よりも本気になってくれて嬉しいよ。でも……自分を犠牲には絶対しないで。私言われるのには耐性あるからあんまり気にしないし」

「それはもっとダメな〜ほら、お前ら早く帰って寄り道でもしながら気分転換して帰りな。じゃあな」

文化祭までもう少し、こんなに辛いの……どうして?優しくしてくれる先生と周りの空気感、クラスメイトの行動や言動に悩んでしまう。
私がどう行動しても先生を巻き込むし……1人でどうにかすることは難しい。先生は教室を出た私に夜って小さく言った。
家に戻って部屋にいる時間、かけると一言もなしに電話をかけてきた。

「あー、えっと。齋藤」

「先生……?」

「ちょっとの間……文化祭最終日までお前との距離をとる。もちろんクラスにいるから何かあれば相談には乗るけどこれは、個人的に近寄ったりしない。」

「……はい」

「嫌って言わないのなお前は。そうだよな、真面目だもんな」

「真面目関係ないですよ……先生にも飛び火するから私は……」

「ごめんな。でも、我慢や無理をさせるつもりは無い。だから、夜はこうして話そう。クラスでも話せないことを……お互いの家にいるのなら誰も分からないから」

そんな言葉に思わず涙が流れた。なんでって聞かれたら何も分からないから。必死に隠しながら……はいと答えた。
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