[慶智の王子・伊集院涼介の物語]冷酷弁護士と契約結婚
最近では以前のようにバーへ寄ることもなくなった。そんな俺を不審に思った幼馴染で悪友たち、西園寺雅、九条仁、近衛彰人、烏丸大和が頻繁に連絡をくれるようになったので、唯一契約結婚のことをこの四人にうちあけた。反対もされなかったが賛成もされない。
ただ四人そろって俺の表情がやわらかくなったと言っている。
この四人と会うと楽しいが、鈴音の元へ戻りたい気持ちが勝る。今では仕事終わりに真っすぐ彼女の待つ家へ帰っている。
玄関を開けると、いつも彼女が笑顔で出迎えてくれる。家の中は美味しそうな匂いがする。料理好きもあってか、彼女が作るものはなんでも旨い。俺のスケジュールに合わせて持たせてくれる弁当が、最近の密かな楽しみだ。
女に対して冷酷と言われる俺だが、もう認めざるを得ない。俺は鈴音を愛してる。人生で初めて女を愛おしく守りたいと思う。
GPSネックレスは万が一のため、鈴音を失いたくない。
もしストーカーの件が解決し彼女が離婚を望んだら、俺は鈴音を手放すことができるだろうか?
ただ四人そろって俺の表情がやわらかくなったと言っている。
この四人と会うと楽しいが、鈴音の元へ戻りたい気持ちが勝る。今では仕事終わりに真っすぐ彼女の待つ家へ帰っている。
玄関を開けると、いつも彼女が笑顔で出迎えてくれる。家の中は美味しそうな匂いがする。料理好きもあってか、彼女が作るものはなんでも旨い。俺のスケジュールに合わせて持たせてくれる弁当が、最近の密かな楽しみだ。
女に対して冷酷と言われる俺だが、もう認めざるを得ない。俺は鈴音を愛してる。人生で初めて女を愛おしく守りたいと思う。
GPSネックレスは万が一のため、鈴音を失いたくない。
もしストーカーの件が解決し彼女が離婚を望んだら、俺は鈴音を手放すことができるだろうか?