面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 そして布団までかけてくれた。

「ちゃんと眠るんだぞ。夜中でも何かあったらすぐに声をかけてくれ」

「……はい」

「おやすみ、季菜子」

 季菜子??

 急に下の名前で呼ばれたので、私は興奮してしまいなかなか寝付くことができなかった。



 次の日の朝目が覚めると、トースターと目玉焼きが用意されていた。

 私が食べやすいように小さめにカットしてくれていたのだ。

「料理はあまり得意じゃない」

「これだけ作れたら十分です。とても美味しいですよ」

 にっこり笑うと熊崎社長は恥ずかしそうに目をそらす。

 本当に感情が読み取れない人だ。

 服からスーツに着替えて出勤準備完了。

 社長はこんなにも朝早く出勤をするのだと知った。

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