面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
「もちろんだ。ただ無理はしないでくれよ」

「はい!」

 食事が終わるとお土産に買ってきてくれたデザートを一緒に食べる。

 私は自分で食べられると言っているのに、やっぱりあーんってしてくれるのだ。

「じゃあ、お言葉に甘えて」

 買ってきてくれたのは駅の地下にできた杏仁豆腐専門店。

 口の中に入れると甘さが広がって、鼻から香りが抜けていく。美味しくてとろけそうになった。

「美味しい!」

「そうか。また他のも買ってくるから」

「楽しみにしてます」

 熊崎社長と過ごす時間が心地いい。あぁ、時が止まってほしいと切実に思ってしまった。


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