面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 そんな言葉を言い残して、熊崎社長のお母様は退室していった。



   *   *   *



 私は熊崎社長にふさわしい相手になれるのだろうか。自問自答する日々が続いていた。

 間違いなく私は熊崎社長のことが好きだ。これからも一緒に暮らしていきたいと思うし、身分とか関係ないなら結婚したいくらい、心地のいい存在だ。

 しかし本当に相手が私でいいのかわからない。

 ついつい考え込む時間が多くなってそっけない態度を取るようになってしまった。

 このまま突き進んでも私は、彼を幸せにすることができるのだろうか。

 熊崎社長は強面だけど、ピュアで本当に優しい人なのだ。だからこそ彼には絶対に幸せになってほしい。あんなにいい人を悲しませるわけにはいかないのだ。

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