面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 熊崎社長のプライベートを覗いてみたいという、出来心からお世話になってしまったが、告白もされているのに、決意できない私は何を言われても仕方がない。

「あの子は見た目はちょっと怖いけれど、心はものすごくピュアです。だから困っている人がいたら助けたいと思ったのでしょう。あなたがいたら、結婚が遅くなるわ。一日も早く出て行ってください」

「……申し訳ありません」

 一緒に生活するということはその人の人生の中に入り込むということ。興味本位で一緒に暮らしてしまった自分が本当に申し訳なかった。そして気持ちが固まらないこんな自分が嫌になってしまう。

「ただ、あなたが息子のことを真剣に大切に思っているなら、考えてあげてもいいですが。よく考えてくださいね。身分のこととか」

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