面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
「とても似合っている。これを全部いただこう」

 私は慌てて社長に近づいて首を横に振る。

「ちょっと待ってください、こんなの……買えません」

「プレゼントだ」

「いただけないです」

 私の話を無視して熊崎社長はブラックカードで支払いを済ませてしまった。

 まるで映画の世界に迷い込んだみたい。

 素敵な服なので身を包んでいると嬉しいけれど、でもこんなにプレゼントしてもらうわけにはいかない。

「必ず、お礼をするので」

「気にしないでくれ。次はヘアメイクをしてもらおう」

 連れてきてくれたのは我が社が所有しているホテルだった。

 そこで食事をする前に私はヘアメイクをしてもらった。

< 77 / 91 >

この作品をシェア

pagetop