面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
「社長の特権を使って貸し切りにさせてもらった。食事を楽しもう」

「……はい。ありがとうございます」

 せっかく準備をしてくれたのだ。私は今の時間を楽しむことにした。

「今日は特別メニューを用意してもらったんだ」

 ノンアルコールのシャンパンが運ばれてきて乾杯をした。

「怪我をしたがここまで回復してきてよかった。完全に治ったらアルコールでお祝いをしよう」

「ありがとうございます」

 前菜が運ばれてきた。ホタテを中心に魚介類がお皿の中に繊細に盛り付けられていて食べるのがもったいない。口に入れるとほどよい酸味が魚介の旨みを引き立てている。

「こうしてゆっくり外食したこともなかったな」

「そうですね」

「季菜子といろんな景色を見てみたい。出かけて感想を語り合いたい」

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