面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
「季菜子も初めは俺のことを恐れていただろうけれど、ちゃんと自分の中身を見てくれる女性だと気がついた。時には励ましてくれて、俺に自信をつけようとしてくれた。昔から印象は悪くなかったのだが、心優しい女性だと気がついて恋をした」

の気持ちがダイレクトに伝わってきて、胸の奥が締め付けられた。

「感謝の気持ちを込めて見てもらいたいものがある」

 そのタイミングで、空に大きな花火が打ち上がった。

 冬の澄んだ空気の中で見る都会での花火は格別で、思わず涙があふれてしまう。

 そして、熊崎社長は私の目の前に片膝をついて立った。

 ポケットから取り出した小さな箱の蓋を開けると、今見た花火のようにキラキラと輝くダイヤモンドの指輪が入っていた。

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