面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
「よかったわね! 本当に明人のことを愛しているのかちょっと意地悪をしてみたのよ。息子のことを理解して一緒に住んでくれる女性がいるんですもの。結婚してほしいと願っていたのよ」

 あれはテストだったということか。拍子抜けしてしまったけれど、祝福してもらって嬉しい。

「お仕事はどうするつもりなの?」

 大好きなパティシエの仕事を辞めなければいけないのは心苦しかった。しかし明人さんとも相談して、私は退職することを決意していたのだ。

 タイミングとしてはスイーツショップがオープンした後になる。それまではしっかりと引き継ぎし、後輩も育てていくということを約束していた。

 お母様に事情を話すと理解してくれる。

「そうね。妻としてサポートしていってあげてちょうだい」

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