面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 本当に私が妻となっていいのだろうかと不安になるが、覚悟を決めたのでしっかりと挨拶してこよう。

 リビングルームに通されてお手伝いさんが紅茶を出してくれた。

「二人揃って何の報告かしら」

 お母様は私のことをよく思っていないのかもしれない。息が苦しくなって指先が冷たくなった。

「彼女と結婚したいと考えている」

「あら? 本当に大丈夫なんですか?」

 私に視線を向けて質問してきたのでしっかりと頷いた。

「真剣に考えました。でも私は明人さんを陰ながら支えていきたいと思っています」

 するとお母様は急に表情が明るくなった。

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