ごめんなさい。貴方が好きです。

「あなた達付き合ってるでしょ」「知ってる？生徒と先生が付き合ったらどうなるか」　「先生は最悪の場合、免許剥奪や刑事処罰。生徒は停学や退学っといったところかしら」
「愛先生なにをいってるんですか」「俺たちは付き合ってないですよ」
「とぼけるのね」「まぁ～いいわ。これを見ても同じ事が言えるかしら」

それは、私と先生が2人で屋上にいた写真だ。手を繋いで話をしているところは誰が見ても生徒と先生という関係には収まらない。

「ここで別れて、お互いの連絡先も消すと約束すること。それと奏は私と付き合うこと。それがこの写真を消すことの条件」
「嫌だと言ったら？」
「この写真を校内にばら撒く」

「先生…今まで…ありがとうございました。」
「紗」
私は泣きそうなのを堪えて、精一杯思いを伝えた。
「先生のことが本気で好きでした。」
「失礼します」
私は保健室を去ろうとした。
そこにいると今にも泣きそうだったから。
「待ちなさい。」