玉響の花霞 弍
『君の特別な場所ってわけか‥‥‥。
滉一も来たことはあるのか?』
トクン
「はい‥‥私なんかよりもずっと前から
いらしてます。」
『そうか‥‥。』
筒井さんがイリスさんを連れて来た時、
ものすごくツラくて悲しかった‥
ただ彼女に素敵な場所を教えたかった
だけなのにあの時は筒井さんも傷つけて
マスターにも迷惑をかけてしまった‥。
ジュニアをここに連れてきたのは、
単純にリラックスして欲しかったからだ
忙しいのに、医務室で付き添って
くれていたし、お礼も込めてここに
連れてきたかった。
マスターが挽くコーヒー豆のミルの
音と、漂う香ばしい香りに、ジュニアの表情も先程より明るい気がする
『お待たせしました。
伊野尾さんにはグアテマラを。
さっぱりとした程よい酸味とコクが
リラックス出来るかと思います。』
『ありがとうございます‥
いただきます。』
筒井さんとは違うけど、背が高く
顔立ちも整っているジュニアが
珈琲を飲む姿はとても美しいと思う
こんな凄い人とここでこうして
珈琲を飲んでいたなんて社内の人に
知られたら恐ろしいな‥‥‥。
『‥‥美味い‥‥。‥珈琲なんて
どれも同じだと思ってましたが、
ほんとにさっぱりして美味い‥』
『それは良かったです。
疲れた時はこうして何も考えず
ゆったりと過ごすのが1番ですよ。
誰と過ごすか何処で過ごすかは
その人の自由ですから。』
マスター‥‥
『こんな俺でも自由に生きても
いいんですかね‥』
『勿論です‥‥。ありきたりですが、
伊野尾さんの人生は一度きり。
時間の使い方次第で見えなかった
生き方が見えるのではないですか?』
2人のほっこりとした時間のやりとりを
横で眺めながら聞いていると、
生クリームを絞ったウィンナー珈琲を
目の前で作ってくださった。
『はい、霞さん。
熱いから気をつけてくださいね。』
「ありがとうございます。
とてもいい香りで落ち着きます。」
まずは一口かき混ぜずにカップの
ふちに唇をつけて珈琲を啜ると、
唇についた生クリームの甘味が
珈琲と合わさってとても美味しく
感じられた。
『フッ‥‥まだついてる。』
「えっ?‥‥あ、ヤダ‥ほんとですね。
甘くて美味しい‥‥。」
『連れてきてくれてサンキュ。
言ってたとおりリラックス出来よ‥
‥‥。それに久しぶりにこんなにも
穏やかな時間を過ごせた。』
滉一も来たことはあるのか?』
トクン
「はい‥‥私なんかよりもずっと前から
いらしてます。」
『そうか‥‥。』
筒井さんがイリスさんを連れて来た時、
ものすごくツラくて悲しかった‥
ただ彼女に素敵な場所を教えたかった
だけなのにあの時は筒井さんも傷つけて
マスターにも迷惑をかけてしまった‥。
ジュニアをここに連れてきたのは、
単純にリラックスして欲しかったからだ
忙しいのに、医務室で付き添って
くれていたし、お礼も込めてここに
連れてきたかった。
マスターが挽くコーヒー豆のミルの
音と、漂う香ばしい香りに、ジュニアの表情も先程より明るい気がする
『お待たせしました。
伊野尾さんにはグアテマラを。
さっぱりとした程よい酸味とコクが
リラックス出来るかと思います。』
『ありがとうございます‥
いただきます。』
筒井さんとは違うけど、背が高く
顔立ちも整っているジュニアが
珈琲を飲む姿はとても美しいと思う
こんな凄い人とここでこうして
珈琲を飲んでいたなんて社内の人に
知られたら恐ろしいな‥‥‥。
『‥‥美味い‥‥。‥珈琲なんて
どれも同じだと思ってましたが、
ほんとにさっぱりして美味い‥』
『それは良かったです。
疲れた時はこうして何も考えず
ゆったりと過ごすのが1番ですよ。
誰と過ごすか何処で過ごすかは
その人の自由ですから。』
マスター‥‥
『こんな俺でも自由に生きても
いいんですかね‥』
『勿論です‥‥。ありきたりですが、
伊野尾さんの人生は一度きり。
時間の使い方次第で見えなかった
生き方が見えるのではないですか?』
2人のほっこりとした時間のやりとりを
横で眺めながら聞いていると、
生クリームを絞ったウィンナー珈琲を
目の前で作ってくださった。
『はい、霞さん。
熱いから気をつけてくださいね。』
「ありがとうございます。
とてもいい香りで落ち着きます。」
まずは一口かき混ぜずにカップの
ふちに唇をつけて珈琲を啜ると、
唇についた生クリームの甘味が
珈琲と合わさってとても美味しく
感じられた。
『フッ‥‥まだついてる。』
「えっ?‥‥あ、ヤダ‥ほんとですね。
甘くて美味しい‥‥。」
『連れてきてくれてサンキュ。
言ってたとおりリラックス出来よ‥
‥‥。それに久しぶりにこんなにも
穏やかな時間を過ごせた。』