大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【みずいろの雨】

(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)

時は、9月4日の夕方6時50分頃であった。

この日の天気予報は曇りのち雨であった。

昼過ぎから降り出した雨は、夕方頃にザーザー降りに変わった。

またところ変わって、京田辺市《きょうたなべ》にある健介《けんすけ》さんの実家にて…

エプロン姿の桃子は、きょうもまた波瑠夫《はるお》たち家族6人が食べる晩ごはんを作っていた。

この日の夕食のメニューは、かに玉丼であった。

この時、キッチンでもめ事が発生した。

桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》が『なんでうちらの食べる分がないの!?』と怒ったことが原因でひどい大ゲンカが発生した。

「おかーさん!!」
「おかーさん!!」
「なんでうちらの食べる分がないのよ!?」
「だからごめんなさいと言うてるでしょ!!」
「なんで作らないのよ!?」
「お客さまが来るからがまんしなさい!!」
「ぼくたちのことは二の次と言いたいのだね!!」
「その時は、おとなりの家にもらいに行くと言うてるでしょ!!」
「なんでおとなりの家にもらいに行くのよ!?」
「おとなりの家もかに玉丼だからよ!!」
「残り物がなかったからどうするのだよ!?」
「だからその時はごめんなさいとあやまるわよ!!」

そんな中であった。

疲れた表情を浮かべている公則《まさのり》が波瑠夫《はるお》たち家族4人を連れて帰宅した。

「ただいま〜」

桃子は、ものすごく怒った表情で公則《まさのり》に言うた。

「あなた!!」
「なんだよ〜」
「桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》をだまらせてよ!!」
「桃子、そんなにガーガー怒るなよ〜」
「あなた!!」
「うるせーな!!客がいる前でガーガーガーガーおらぶな!!」

公則《まさのり》は、桃子を怒鳴りつけたあと波瑠夫《はるお》たち家族4人を大広間に案内した。

ところ変わって、大広間にて…

大広間のテーブルに桃子が作ったかに玉丼が並んでいた。

公則《まさのり》は、波瑠夫《はるお》の家族だから4人をテーブルに案内した。

「みなさま、どうぞ。」
「ああ、ありがとう。」

波瑠夫《はるお》たち家族4人は、空いている席にこしかけた。

波瑠夫《はるお》は、にこやかな表情で言うた。

「きょうの夕食はかに玉丼だね。」
「あっ、はい。」

それから3分後に桃子がアルミの両手鍋《おなべ》を持って大広間に入った。

両手鍋《おなべ》の中には、かに玉にかけるあんかけが入っていた。

桃子は『おまたせしました〜』と言うたあと両手鍋《おなべ》を置いた。

桃子は、よし子久義母子《こひさよしおやこ》がなんでいないのかと波瑠夫《はるお》にたずねた。

「あれ、よし子さんと久義《ひさよし》くんはどうしたの?」

波瑠夫《はるお》は、にこやかな表情でテキトーに答えた。

「よし子と久義《ひさよし》は、よし子のお友だちの出産祝いのパーティーに行くと言うたのでここに行けないと言うたよ。」
「えっ?聞いてないけど…」
「ああ、奥さま。」
「ああ、今からあんかけをかけます。」

このあと、桃子は波瑠夫《はるお》たちが食べるかに玉丼にあんかけをかけ始めた。

波瑠夫《はるお》はにこやかな表情を浮かべていた。

しかし、臨子《りんこ》と徳久《のりひさ》とあやめはものすごくつらい表情を浮かべていた。

桃子は、波瑠夫《はるお》と臨子《りんこ》が食べるかに玉丼にあんかけをかけたあと徳久《のりひさ》が食べるかに玉丼にあんかけをかけた。

この時、あやめが怒った声で『食べたくない!!』と言うた。

それを聞いた桃子は、困った表情であやめに言うた。

「あやめさん、どうしたの?」

あやめは、ものすごく怒った表情で言うた。

「食べたくないと言うたら食べたくない!!」
「どうして?きょうはあやめさんの大好物のかに玉丼を作ったのよ〜」
「食べたくないと言うたら食べたくない!!」
「困るわよ…食べてよ〜」
「なんでここでごはんを食べなきゃいかんのよ!?」

臨子《りんこ》は、ものすごく困った表情で言うた。

「あの〜、おくさま。」
「はい、なんでしょうか?」
「やっぱり、やめます。」
「えっ、困ります〜」

臨子《りんこ》は、ものすごく困った表情で言うた。

「わたしたちがここに到着した時に、お子さまたちとおくさまがいい争っていたところを聞きました。」

桃子は、にこやかな表情でテキトーに言うた。

「ああ、あれは…『お客さまだからがまんしなさい。』と注意しただけよ。」

臨子《りんこ》は、ものすごく困った表情で言うた。

「おくさま、それはどう言うことでしょうか?」
「だから、『お客さまだからがまんしなさい〜』と言うただけです。」
「それじゃあ、お子さまたちは二の次だと言うことでしょうか?」
「そんなことはありません!!家族も大事です!!」
「家族も大事と言うのはどう言うことでしょうか?」
「あの…わたしたちは、部長さんのおうちの水回りをリフォーム工事をすると聞いたので厚意でごはんを作っているのですよ〜」

桃子は、臨子《りんこ》に対して見苦しいいいわけを言うた。

臨子《りんこ》は、ものすごく困った表情で言うた。

「あの〜、お気持ちはうれしいのですが…」

桃子は、ものすごく困った表情で臨子《りんこ》に言うた。

「おくさま、うちら家族は部長さんのおうちの水回りがきれいになるまでのあいだはうちでごはんを食べてくださいと言うてるのよ…お風呂もうちで入ってくださいと言うてるのよ〜」

臨子《りんこ》は、ものすごく困った表情で『お気持ちはよく分かりますが…』と桃子に言うたあと怒りのほこ先を波瑠夫《はるお》に向けた。

臨子《りんこ》は、ものすごく怒った表情で波瑠夫《はるお》に言うた。

「あなた!!」
「臨子《りんこ》〜」
「あなた!!いつになったらパートナー(会社)選びを始めるのよ!?」
「だから、そのうちに始めるよ〜」
「あなた!!」
「今は、お仕事のことで頭がいっぱいなんだよ〜」
「あなた!!わたしたち家族に水回りのリフォームをすると言うたのはウソだったのね!!」
「ウソじゃないよ…今は、ゆとりがないのだよ〜」
「もう怒ったわよ!!」
「おい臨子《りんこ》〜」
「なによなまけもの!!」
「わしのどこがなまけものだ!?」
「あなたは、家族とヤクソクしたことをヘーキでやぶるから信用できないわよ!!」
「だから、今はゆとりがないと言うてるのだよ!!」
「やかましいなまけもの!!」

この時、桃子はものすごく困った表情で臨子《りんこ》に言うた。

「あのすみませんけど、そう言ったお話はおうちでしてください!!」

臨子《りんこ》は、ものすごく怒った表情で言うた。

「うちの問題に口をはさまないでください!!」

桃子は、ものすごく怒った表情で臨子《りんこ》に言うた。

「それならすぐにお帰りください!!」

桃子に怒鳴られた臨子《りんこ》は、キーッと怒り狂ったあと大広間から出ていった。

桃子は、ものすごく困った声で臨子《りんこ》を呼んだ。

「おくさま!!どこに行くのですか!?」

(バーン!!)

思い切りブチ切れた臨子《りんこ》は、玄関のドアをバーンとしめたあとどこかへ行った。

その後、徳久《のりひさ》が席を立ったあと大広間から出ようとした。

桃子は、ものすごく困った表情で言うた。

「徳久《のりひさ》さん!!ごはんはどうするのよ!?」

徳久《のりひさ》は、つらい表情で桃子に言うた。

「外へのみに行きます。」
「のみに行くのだったら、ごはんを食べてからにしてください!!」
「うるせー!!オレがなにをしようとオレの勝手だ!!」
「徳久《のりひさ》さん!!」

(バーン!!)

思い切りブチ切れた徳久《のりひさ》は、玄関のドアをバーンとしめたあとどこかへ行った。

その後、あやめもつらい表情で席を立ったあと大広間から出ようとした。

桃子は、ものすごく困った表情であやめに言うた。

「あやめさん!!」
「フン!!」

(バーン!!)

思い切りブチ切れたあやめは、玄関のドアをバーンとしめたあとどこかへ行った。

波瑠夫《はるお》は、ものすごく困った表情を浮かべながらつぶやいた。

なんで妻子《かぞく》たちは…

わしの言う事を聞かないのだ…

わしは…

水回りが直るまでのあいだは、武田さんカタで食事をする…

お風呂も武田さんカタで入る…

…と言うたのだよ…

わしは…

家のことをシンケンに考えているのだよ…

たのむからわかってくれ〜…

時は、夜10時過ぎであった。

またところ変わって、大阪ミナミの千日前通りにあるラーメン屋にて…

テーブルの上には、ぎょうざダブル(2人前)が盛られているお皿と白ごはんが盛られている砥部焼のお茶わんが並んでいた。

ぎょうざをつけるタレがラー油でひたひたになっていた。

席に座っている徳久《のりひさ》は、ものすごく怒った表情でぎょうざを食べながらつぶやいた。

クソ…

なにもかもがムカつく…

オレは一生懸命になって働いているのに…

1円もお給料が上がらない…

波瑠夫《オヤジ》は、うそつきだ!!

家族たちとヤクソクしたことをヘーキでやぶる!!

家の水回りをリフォームすると言うたのは大ウソだ!!

玲奈《つま》も玲奈《つま》で…

海外のあちらこちらでなにをしているのだ!?

イワマツグループでなんのお仕事をしているのだ!?

オレは…

松井山手と北新地の間を電車で往復するだけの日々を送っている…

もうイヤだ…

もうイヤだ…

家と会社を往復する日々なんか…

もうイヤだ!!

思い切りブチ切れた徳久《のりひさ》は、白ごはんに激から調味料をかけたあとガツガツガツガツと食べた。
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