大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第15話・これが私の生きる道

【TRYME(トライミー)〜私を信じて】

(ゴーッ…)

時は、2001年1月1日の朝8時半頃であった。

イワマツグループのAとBメインの2班のメンバーたち35人が乗っている専用機が和歌山県南東部沖の海上を飛行していた。

イワマツグループの全メンバーたちは、12月26日より再び班ごとの活動を再開した。

AとBメインの2班のメンバーたち35人は、移動中の機内で…

C班のメンバーたちは、ポーランドで…

D班のメンバーたちは、韓国とヨーロッパ各地とトルコで…

新世紀の幕開けを迎えた。

……………

移動中の機内にて…

AとBメインの2班のメンバーたち34人は、リクライニングシートに座った状態で眠っていた。

私は、CDウォークマンで歌を聴きながら窓に写っている風景を見つめていた。

イヤホンから安室奈美恵さんの歌で『TRYME(トライミー)〜私を信じて』が流れていた。

歌を聴きながら窓に写る風景を見つめている私は、静かにつぶやいた。

21世紀が始まった…

私たちは…

この先の100年を…

どのような形で生きて行けばいいのか…

………………

(ゴーッ…)

専用機は、和歌山県新宮市の上空〜紀伊半島〜四国〜九州の上空を通って東シナ海へ出た。

CDウォークマンで歌を聴いている私は、あれこれと考え事をしていた。

………………

話は、専用機が和歌山県新宮市の上空を飛行していた時であった。

またところ変わって、新宮市緑ヶ丘にある特大和風建築の家にて…

この家は、順子《よりこ》さんの夫・和正《かずまさ》の兄・度会和義《わたらいかずよし》(46歳)と妻・杏子《きょうこ》(48歳)夫婦の家族たちが暮らしている家である。

杏子《きょうこ》は、桃子の姉であった。

桃子は、公則《まさのり》とリコンしたあと桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》と一緒にこの家に転がり込んだあとここで暮らし始めた。

場所は、家の大広間にて…

家の大広間に和義《かずよし》と杏子《きょうこ》と長男・清《きよし》(高3)の3人家族と桃子と桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》の母子3人のあわせて6人が集まっていた。

テーブルの上には、豪華なおせちが並んでいた。

清《きよし》は、高知県にある全寮制の高校の野球部に在籍していたので両親と離れて暮らしていた。

高校を卒業したあとは、東京六大学野球連盟に加盟している大学に進学する予定である。

……………

話は変わって…

清《きよし》は、両親と桃子母子《ももこおやこ》3人に対して東京六大学野球連盟に加盟している大学に進学することを伝えた。

その後、みんなでおせち料理をいただいた。

桃子は、桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》が食べる具材を白いお皿に盛り付けていた。

杏子《きょうこ》は、和義《かずよし》が持っている輪島塗りのさかずきにオトソをゆっくりとそそいだ。

和義《かずよし》は、オトソをのんだあとにこやかな表情で桃子に言うた。

「桃子さん。」
「義兄《おにい》さま〜」
「健介さんは、イワマツグループで働いていたよね。」

和義《かずよし》が言うた言葉に対して、桃子はものすごくつらい表情を浮かべた。

和義《かずよし》は、にこやかな表情で『どうしたのかな?』と桃子に言うた。

桃子は、ものすごくつらい表情で答えた。

「健介は今…キュウショク中です。」

和義《かずよし》は、にこやかな表情で『どうしたのかな?』と桃子に言うた。

桃子は、和義《かずよし》に対してものすごく見苦しいいいわけを言うた。

「健介は…おやすみが取れないことがつらかったのです。」

和義《かずよし》は、にこやかな表情で桃子に言うた。

「おやすみがなかったことがつらいのでキュウショクしているのだね。」
「はい。」
「話しを変えるけど、健介さんはピンセイさんと結婚したよね。」

和義《かずよし》ににこやかな表情で言われた桃子は、ものすごくつらい表情を浮かべた。

和義《かずよし》は、にこやかな表情で桃子に言うた。

「おふたりは、仲良く暮らしているかな?」

桃子は、ものすごくつらい表情で答えた。

「ピンセイさんは…ホームシックによるストレスで体調を崩したので…中国へ帰しました。」
「中国へ帰したって?」
「ええ…かなりヒヘイしていたので…近いうちに…病院に入院する予定です。」

杏子《きょうこ》は、困った声で桃子に言うた。

「桃子…今の健介は、気持ちの矢印が結婚に向いていないので無理よ。」
「どうして?」
「健介は、ゆりこちゃんのことを今でも愛しているのよ。」
「健介は、まだゆりこちゃんを愛しているって…」
「そうよ。」
「ゆりこちゃんは、去年大阪で発生した深刻な事件で亡くなった…けれど、健介はゆりこちゃんが亡くなったことを受け入れていないのよ…健介の胸の奥にゆりこちゃんが住みついてるあいだは無理よ!!」
「それじゃあ、いつになったら健介の気持ちの矢印が結婚に向くのよ?」
「分からないわよ!!それよりも桃子!!あんたは桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》の今後の問題を早く解決しなさいと言うたのに、いつになったら動くのよ!?」
「そのうちにするわよ〜」

杏子《きょうこ》は、桃子に対してものすごくあつかましい声で言うた。

「桃子!!桃恵《ももえ》は今年の4月に小学校《ガッコー》に入学するのよ!!」
「分かってるわよ〜」
「ランドセルなどの必要な品物を買いそろえることにくわえて、住所を新宮《ここ》に移す手続きを取ることなど…しなければならないことが山のようにあるのよ!!ぼんやりとしている場合じゃないのよ!!」

この時、和義《かずよし》が困った声で杏子《きょうこ》に言うた。

「杏子《きょうこ》、今みんなはおせちを食べているのだよ〜…そう言った話しは、お正月があけてからにしたらどうかな〜」
「分かったわよ。」

杏子《きょうこ》は、桃子に対してつきはなす声で言うた。

「桃子、お正月があけたら大事に話しをするから…」
「姉さん。」
「あんたも子を持つ母親なら母親らしくしなさい!!」
「杏子《きょうこ》〜、みんながおせちを召し上がっている時にケンカをしないでくれよ〜」

和義《かずよし》は、めんどくさい声で杏子《きょうこ》に言うたあとオトソをがぶ飲みした。

さて、その頃であった。

またところ変わって、伊勢神宮の内宮の境内にて…

健介さんは、境内にある茶店で赤福(伊勢名物)とお抹茶をいただきながら休憩していた。

休憩所から歩いて30歩先にある五十鈴川《いすずがわ》のそばにあるお浄め所に、参拝客のみなさまがたくさん集まっていた。

境内は、おおぜいの初詣客でにぎわっていた。

健介さんは、ゆみさんからの頼みでマリンホールディングスの石頭のCEOからデリシャン株(残り)5パーセント分とヴァンケル株全部の株式を取得するためにフンキしていた。

健介さんは、石頭のCEOに対して『デリシャンとヴァンケルの株式をよこせ!!』と言うてジカダンパンに出たが、周囲にいたSPたちによってボコボコにどつき回されてばかりいた。

2日前のことであったが、健介さんは名古屋近郊にあるビール工場へ行った。

健介さんは、そこで会った石頭のCEOに株式をよこせとジカダンパンしたが、大失敗に終わった。

正味の収入は、ゆみさんから支給される30万円だけ…

あとはなにもない…

これは一体なんなのだ…

………………

最初のうちはフンキしてがんばったけど、時の経過とともにめんどくさくなった。

今の健介さんは、イワマツグループにフクショクしたいと言う気持ちはなかった。

こんな生ぬるい気持ちでは、デリシャン株とヴァンケル株をすべて取得することはどだい無理である。

健介さん…

大丈夫かな?
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